まだ半分までしか読んでいませんがこの本はそれほど楽しい本ではないです。文章も散文調で眠くなってくるかもしません。が、もしもあなたが大人で職業人であるならば必ず持っておくべき1冊でしょう。
「はっきり言って、あらかじめ意味や価値を約束されている仕事なんか何処にもない。」わけで自分の仕事は自分が仕事の中で模索して形にしていく必要があるということでしょう。
いいモノを作っている人は働き方からして違うはず、という西村さんの仮説はインタビュー等を通じで正しかったという話で、(読んだところまでの)ポイントは
- どれだけ深く考えられるか?
- 考えて作り出すまでの一貫した行動フレームワークを日々の生活の中で持っているか?
- 考えてばかりいないで形にする。
- 体験する。
- 失敗の中から真実をあぶりだす
といったことにあるように感じています。
この本を通じて「新しいメディアの中で、生活の利便性とクオリティが向上するようなコミュニケーションをデザインする」ということが株式会社 拓図コミュニケーションの今のやるべきでは無いかと再確認したわけですが、パタゴニア社や、IDEO社、その他のクリエイティブの方の仕事の仕方をみていると我々のレベルはとても低いというのが現状です。
何がやらなければいけないかではなく、まず仕事のやり方、生活の中での意味を各人が考えて会社に集まってくることからはじめましょう。
深く考えるために、(画家がデッサンを重ねるように)、考えてばかりいないで形にしてみる、体験する、ということがとても役に立ちますね。現場から離れると頭がボケてくるのもこのせいでしょう。