ホトトギス & かつお

ホトトギスの鳴き声をご存知ですか。テッペンカケタカ?と、素っとん狂で、調子はずれの鳴き声を振りまくヤツです。今年もこやつの季節がやってきました。季節の鳥であるばかりでなく、そのユニークな鳴き声、名前が5文字であることも幸いして、俳句に登場することの多い鳥です。

 

ほととぎす銚子は国のとっぱずれ

 

江戸は日本橋小網町の商人、鈴木金兵衛(俳号古張庵)のこの句に接したとき、「ハハー、5月ごろ銚子で催した句会で、一座の人たちをどっと笑わせるために、ホトトギスを引き合いに出したな」と思ったものです。それじゃまるで川柳か都都逸じゃないか、とね。

 

ところが銚子に滞在してみて驚きました。山国とはほど遠い、ばかりか、海に突き出した銚子に、ホトトギスがやたらに多いのです。姿を見せるわけではないが、どうやら空を突っ切って飛びながら、テッペンカケタカ?と聞いて回っているらしい。声を聞いて、姿を見ようとあわてて飛び出しても、もうそのあたりにはいません。5月16日土曜日、今年初めてのホトトギスを聞きました。

 

目には青葉山ほととぎす初かつお

 

ホトトギスを聞いたら、かつおです。さっそく鮮魚に強いローカルスーパーに行ってみました。居ました。銚子の近くに来たかつおはまだ小ぶりで、お値段も1本1400円ですが、氷水の入った樽に頭を下にぶち込まれて、しっぽだけを出しています。もう少し我慢して、かつおが大型になり、値段が1本500円になるのを土地の人は待っているんですね。そうなったら、私も会社まで氷漬けで持ってきて、みんなでかつおパーティーをやりたいものです。

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