1996年に日本青少年研究所が、世界各国の高校生に行った、「親に対する気持ち」の調査結果です。
※中国、アメリカ、日本を中心とした、世界各国の高校生それぞれ1000名をサンプリング。
Q.将来、あなたの両親が高齢になって、健康をひどく損なう、あるいは年老いてしまって、 だれかの手助けなしには生きていくことが出来なくなったということを想像してください。 その上で、質問に答えてください。
そのとき、あなたはどんなことをしても、自分の親を助けようと思いますか?
中国の高校生 YES 66% NO 34%(ちょうど、3人に2人くらいがYES)
米国の高校生 YES 46% NO 54%(ちょうど、半々くらいですね)
では、日本の高校生はというと・・・??
日本の高校生 YES 16% NO 84%(はい、5人に1人しか親の面倒をみたくないのです。)
わが国の、親を思う気持ちが、世界のどの国の高校生に比べてもダントツの最低だったそうです。
さらに、もうひとつ。
Q.将来、あなたが親の面倒をみましょう、助けましょうといったら、あなたの親は喜ぶと思いますか?
に対する回答。
アメリカと中国の高校生の答えは一致しました。
70%の高校生が、両親は大喜びすると答えました。
日本の高校生は、30%だったそうです。
あとの70%は、自分が面倒を見るといっても、親は大喜びするとは思っていないのです。
この内容は、ベストセラーの育児本「続・子どもへのまなざし」(児童精神化医 佐々木正美著)で
とりあげられていました。
著者は、こうも書いています。
現代の日本の親子関係は、このような形になってしまった。
調査結果を見る限り、現代の若者たちには、親を思う気持ちがすでに失われてしまったのかもしれない。
「現代の日本人の多くが、つぎの世代を産み育てるための意欲を、世界でもっとも失ってしまったということ」が少子化につながっていると考える。
現代の大人をふくめ(ここ大事ですよね)、自分のことばかりが大切で、でもそういう生き方では、結局自分も大切に出来ない。
そのことをどうやって伝えていくかが、今とても大切なこと、と。
ほぼ誰もママ友達がいない場所に引越して、ワーキングマザー生活をスタートさせたのが4年前。
4年間で、友達と呼ばせてもらえそうな人は実にたくさん増え、何度助けられたかわかりません。
この本も、3人の育児をしながら自営業をしている逞しいママ友からの紹介。
子育てで迷ったときなど折に触れて読んで癒されてます。
もしかしたら、育児だけでなく人間関係に疲れたときに読んでも癒されるかもしれません。
思いやりの心、ビジネスでもとっても重要なことだと、私は考えています。
ではどうやって身につくのかというと、日々、思いやりのお手本に接すること。
また、まわりの人に「嫉妬」や「羨望」の気持ちをむけるのではなく、
まわりへの「感謝」や「尊敬」の気持ちからはぐくまれるのだそうです。
うーん。とうなってしまう数字ですね。