忍城祉見学

私にしては珍しく出かけてきました。出不精なので週末はあまり出かけません。

行き先は埼玉県行田市の忍城祉。現在は行田市郷土博物館となっています。

忍城といえば、成田氏が築いた城で秀吉の北条攻めの際、石田三成が担当した城です。水攻めしたけど落ちなかった城です。先に主家の本城小田原城が降伏したので開場した城です。現在は殆ど埋められてしまってますが、当時は沼地で、沼に浮かぶ小さな島に本丸や櫓などを作った水の要塞でした。普通に攻めようとしても陸路が限られているし、出入り口(虎口)への道は狭いから力攻めしようにもままならない地形。じゃあ水攻めしようぜ、と周囲に堤を築いて利根川や荒川から水を引き入れて、秀吉が高松城攻めで行った水攻めしたのですが、もともと水に強い城なので大した効果はありませんでした。その上湿地帯の土で堤を築いたもんだから堤が決壊して自軍に被害が出たりするなど。結局落とせなかったので「三成は戦下手」というレッテルが貼られるようになりました。三成の水攻めは秀吉からの指示という説もあるようなので、三成が積極的に水攻めしたかったかというと疑問。太閤に指示されれば断れないよね、という感じだったんじゃないかなぁ、と思います。

そんな城なので実際どんなところか興味があったので行ってきました。戦国時代が好きなので城めぐりはいつかしたいなぁ、と思っていたのですが、関東って余り城がないんですよね。小田原城はあるけど、「行ったらがっかり」という話を聞くので敬遠しています。西の方だと姫路とか隈本とかかっこいい城があるのに。羨ましい限りです。

池袋まで出て、そこからは湘南新宿ライン(高崎線)で熊谷まで。熊谷からは秩父鉄道で持田まで行くことにしました。行田市駅のほうがよいのかな、と思いましたが忍城の図面に「持田口」ってあったなぁ、と思ったので持田方面から行くことにしました。初めての秩父鉄道。有人改札久しぶりでした。切符をパチンと切ってくれるのかな、と思ったのですが入場時はパチン省略。がっかりです。

電車は1時間に2本程度。地方のローカル線だとこんなもんでしょう。都心の運行状況に慣れるとびっくりです。そして持田に到着。すごい鄙びたホームでびっくりしたけど写真を撮り忘れました。ということで駅舎。

持田駅
持田駅 posted by (C)noten

駅前なのに店がなくて愕然。

持田駅前
持田駅前 posted by (C)noten

徒歩15,6分と書いてあったのでタクシーで行こうかな、と思っていたけどタクシープールなんてあるわけもなく、大通りに出てもタクシー拾うの大変そうだし、バス停で時刻表確認したら1時間に1本だったのでそのまま歩くことに。

お、忍城近いぞ。

忍城近くの標識
忍城近くの標識 posted by (C)noten

そして丁度12時頃にとある交差点に着くと櫓っぽい時計台からなんか出てきた。

忍城近くの何か
忍城近くの何か posted by (C)noten

そのすぐ先に忍城の三階櫓が見えたので一気に目的地へ。すぐに博物館には入らないで周囲をぶらぶら。多分土塁っぽいところがあったのでパチリ。隣は中学校でした(昔は二の丸があったところらしい)。

多分土塁
多分土塁 posted by (C)noten

メインとなりそうな三階櫓を外からパチリ。中は現在展示室です。

忍城3階櫓
忍城3階櫓 posted by (C)noten

そして多分大手門。そこそこ観光客がいましたがいなくなるタイミングを見計らってパチリ。

多分大手門
多分大手門 posted by (C)noten

その後博物館に入ったのですが、中は当然撮影禁止。戦国期以外は興味なかったのですっ飛ばしましたが、行田市は足袋の町だったということを覚えました。

忍城攻めの際の布陣図とかあるかなぁ、と思ったけどありませんでした。簡略的なものはあったんですけど武将名は書かれていませんでした。誰がどこに布陣していたのか知りたかったので残念。とはいえ復元模型で沼の中に城があった、という状態を目視できたのは収穫。これは攻めづらいよね、と確信できた次第。

小一時間くらいでめぐり終わったので帰宅。見学時間より移動時間のほうがよっぽど多い感じでした。

次はどこにしようかな。

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