「いまさら」は全然あり

先日、昼休みに立ち寄ったコンビニの書棚で、ふと手にした森鴎外の「舞姫」。

そのあまりの面白さに、いまさらですが、ここ2週間で、ダンテ「神曲」、シェイクスピア「リア王」、新渡戸稲造「武士道」、ドストエフスキー「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」、スタンダール「赤と黒」、ドニーチェ「ツァラツストラかく語りき」、カフカ「変身」を読破!

名作って、やっぱりすごいなぁ!!!

お恥ずかしながら、私にとってはどれも国語や歴史のテストで、「本のタイトルと作者を線で結びなさい」という問題のために暗記したまま、忘れかけられていたものがほとんど。また、本を開いて読んだと記憶していたものも、改めて「絵つきで見る」と、全くちがうものに感じられたりもしました。

(リア王、悲しすぎ・・・。あのお札の顔の人も、一気にすごい人に昇格!とか書くと、人間レベルを疑われそうなので書評は避けます^^;)

そうです、ここで種明かし!

私が読んだのは全部原作をもとに書かれたマンガの本!

イーストプレスからでている、「まんがで読破シリーズ」なのでした^^

130分で読めます(笑)これは画期的!

話は変わって、弊社が運営管理している「くららネット」のには、

いつも「なるほどなぁ」という発見があります。

先日は、こんな投稿がありました。

私が感銘をうけたあの言葉。

「いまさら」の権化になろうと思う。 leftyさん

久々に刺激を受けた、糸井重里さんの言葉です。

自分はできるヤツなんだ、自分は正しいんだ、と思ってしまうと、

「いまさら」ができなくなってしまう。

他人が「いまさらですか?」と笑うようなことだとしても、人がやり

尽くしたことだとしても、自分にとって新鮮だったり、疑問が残っていたり

するようなことなら、「いまさら」始めればいいのだと。

そんな内容がつづられたコラムの一文です。

オトナになると、つい知ったような顔をしてしまい、「何かを始めること」から

遠のきがちだなあと改めて気づかされました。

ここで全文読めます!

もちろん、私もリンク先の内容をぜーんぶ読みました。

新しいことをどんどんと世に送り出している糸井重里さんが、

揺れて問いかけて「そこにいまさらやることが見えてくる」

と考えるところに、説得力を感じてしまいました。

そして、いまさら読むこともないだろうな~と思っていた名作を、

こうやって楽しめたのはまさにその「いまさら」のおかげです。

「漫画なら読めた」これって、ちょっとした発想の転換ですよね。

Before いまさら名作をよむ必要を感じない。

After いまさらながら、名作の面白さに感じ入った。(マンガですが何か?)

「いまさら」というと、「今となっては」というネガティブな印象を思いつきがちですが、

「あらためて考えると」というとらえかたをすることで、ポジティブな形容詞とも、

とっても相性がよかったことを発見。

仕事でも「いまさらやるべきこと」がたくさんあるのかもしれません。

One Response to “「いまさら」は全然あり”

  1. yst より:

    考えさせられました。いまから脱却はじめます。