昨日のbossの投稿を受けてteam-mではありませんが食関連で投稿。
田舎暮らしが都会暮らしよりも長くなりました。
以前このブログでおすそわけについて書きましたが田舎では農産物は市場流通とは別に無料で出回ったり無人販売所等で安く入手できます。
お裾分けの際によく農家の方から「これは自家用だから」と聞きます。
市場に出す物とは別に自分達で食用にするものを作っているんですね。
市場では大きさ、色、形等の一定の基準に満たない物はどんなに味が良くても出荷できません。
当初は出荷する商品ではない自家用物は出来が悪いのかと思っていましたが、自分達の家族が食べるため消毒や農薬は最小限との事。
こちらの方がはるかに安心、安全なのです。
農産物の供給システムは農地のない都会の巨大な胃袋満たすために発達してきました。
これを支える産地側では長い間農協の巨大なシステムが種、苗、肥料、農薬、出荷用段ボール 出荷数量から価格まですべてを支配していました。
しかしインターネットの普及により資材の仕入れも販売も農家が直接出来るようになってきました。
農家は農協が自分達の為に資材を安く卸してくれて、作物を高く買ってくれる組織ではないことに気がついたのです。
友人の果物農家は10数年前には農協への出荷が大半でしたが、今ではインターネットを通した販売が半分以上になり毎年注文をくれるお客様に提供する事を歓びとして仕事に取り組んでいます。
インターネットを通した販売は直接生産者と消費者が結びつくので友人は低農薬の自家用レベルの物を提供しているのです。
インターネットから連想される匿名性やバーチャルなイメージとは正反対の、ダイレクトで安心、安全な取引が成立しているのです。
消費者にとっては多様化する入手ルートで選択肢が増える事は大いにメリットがあります。
今後は既存の物流は産地と消費者に対しての取り組み方の違いで大きな差が出てくるでしょう。
これからは同じ大きさ、同じ色の山積みの中から選ばなくても良くなるのでしょうか?
[…] 千産千消、産地と消費地に反応してみます。 […]