メッセージ

私たちが生きている今日の社会は、恐らく明治維新、終戦時に匹敵する大変革の時代として、 後世の歴史に刻まれるかもしれません。

消費者の生活が、モノの充足からコトの充実へと大きく転換を見せている今日、われわれ マーケティングに携わる者にとっても、新しい対応が迫られています。

市場の成熟化ばかりでなく、消費者による生活合理化の進展も見られ、メーカーの立場からは 生産・物流の合理化の他に、マーケティング活動への合理化も厳しく求められております。

ところで量販店の店頭が、明確なターゲットに対して売りに直結した効果が見込める、宣伝・販促 の場としての潜在的媒体価値をもっていることは、誰しも否定することはできないでしょう。
しかし、店頭が潜在的に持っている媒体価値を発掘し、積極的に活用しようと言う提言は、小売 店側からもメーカー側からもなされることはありませんでした。また、これらの店頭コントロール 作業はチェーンオペレーションと言えども個店ベースの交渉が習慣となっている上、交渉・実施が きわめて困難なのが実情で、多大の人手と時間を要し、事実上の規制状態にあります。
このような規制を緩和し、規律あるオープンシステムを形成する事により、公正でリーズナブルな メニューに従った店頭をベースにした統一的な宣伝および販促活動ができるような仕組みの中に、 メーカー各位にとっても小売店側にとってもプラスになる未開発の領域が存在するのではないでし ょうか。

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