Archive for 4月, 2009

忍城祉見学

土曜日, 4月 4th, 2009

私にしては珍しく出かけてきました。出不精なので週末はあまり出かけません。

行き先は埼玉県行田市の忍城祉。現在は行田市郷土博物館となっています。

忍城といえば、成田氏が築いた城で秀吉の北条攻めの際、石田三成が担当した城です。水攻めしたけど落ちなかった城です。先に主家の本城小田原城が降伏したので開場した城です。現在は殆ど埋められてしまってますが、当時は沼地で、沼に浮かぶ小さな島に本丸や櫓などを作った水の要塞でした。普通に攻めようとしても陸路が限られているし、出入り口(虎口)への道は狭いから力攻めしようにもままならない地形。じゃあ水攻めしようぜ、と周囲に堤を築いて利根川や荒川から水を引き入れて、秀吉が高松城攻めで行った水攻めしたのですが、もともと水に強い城なので大した効果はありませんでした。その上湿地帯の土で堤を築いたもんだから堤が決壊して自軍に被害が出たりするなど。結局落とせなかったので「三成は戦下手」というレッテルが貼られるようになりました。三成の水攻めは秀吉からの指示という説もあるようなので、三成が積極的に水攻めしたかったかというと疑問。太閤に指示されれば断れないよね、という感じだったんじゃないかなぁ、と思います。

そんな城なので実際どんなところか興味があったので行ってきました。戦国時代が好きなので城めぐりはいつかしたいなぁ、と思っていたのですが、関東って余り城がないんですよね。小田原城はあるけど、「行ったらがっかり」という話を聞くので敬遠しています。西の方だと姫路とか隈本とかかっこいい城があるのに。羨ましい限りです。
(さらに…)

昨日はエイプリルフール

木曜日, 4月 2nd, 2009

最近は少し影が薄くなりましたが昨日はエイプリルフールでした。
WEB上でもイタズラや嘘ネタが飛び交っていました。

東京新聞では毎年エイプリルフールに真面目に冗談記事を出していて楽しみにしている読者も多いそうです。
昨日はどのようなネタかというと嘘ではなく本当の話だったようです。
その理由は世の中にあまりに嘘のような本当の出来事が氾濫してしまい驚かなくなってきたので裏をかいて本当の話にしたようです。
たしかに「えーっ」「エーッ」と言っている間に段々次々くる新しい事件に驚かなくなってきているのを感じます。

感覚が鈍ってきているとはいえエイプリルフール前日の美少年酒造の裏金問題ニュースには「はあ~???」。
汚染米の不正転売事件で被害企業とされていた美少年酒造が、長年にわたり、三笠フード側に原料米の精米を依頼し、安価な米に差し替えて、その差額分を裏金として受け取っていたという事。
まったく情けなく かなしい話です。

先週の投稿でも書きましたが企業のモラルは経営者の意識が強く反映されるのだとつくづく思います。

 

旅行ガイドに書いてないウマイモン

木曜日, 4月 2nd, 2009

筆の勢い、というか、キーボードの勢いというか、東北部千葉を中心とする地方の味の好みについて、このあいだケチョンパンにこき卸したので、ウマイモンについても書かないと不公平ではないか。このような思いから、罪滅ぼしのために次に書き留めておきます。

 

<その一>この地方で蕎麦屋さんに入ったら、鴨なんばんを試してみることをお奨めします。千葉は昔から鴨の飛来地として知られています。おそらく利根川や鬼怒川が氾濫してあちこちに沼地を作り、絶好の鴨の餌場を提供していたのでしょう。そう言えば、天皇陛下が外国の賓客をもてなされる宮内庁の鴨場は市川市なので、そこの鴨池が河川の氾濫でできたものかどうか定かでありませんが。

 

さて、鴨なんばんです。温かい蕎麦が甘くていけない、と申しましたが、鴨汁は甘い目がちょうど良い塩梅となります。私は銚子市の島彦という蕎麦屋さんで、鴨なんばんを頼んで驚いきましたね。ふつう、蕎麦の上に鴨肉が三切れも乗っていれば御の字ですが、ここの鴨なんばんは、蕎麦をすすると中からつぎつぎに鴨肉が湧き出してくる。しかも、汁がそばつゆというより、正真正銘の鴨汁になっています。私はこれを最後の一滴まで飲み干して大満足となります。蕎麦屋さんでなくても、この地方にあちこちに見受けられる鴨料理屋さんで、お手軽な鴨料理として鴨なんばんの蕎麦を提供していることが多くて、これはうれしい庶民サービスと言えるでしょう。

 

<その二>甘くてうまいものの二番手は、やはり金目鯛の煮付けでしょうね。伊豆半島の下田港が金目鯛の水揚げ日本一などとイバっていますが、銚子の人に言わせると、こちらはウマさ日本一なんだそうで。たしかに脂の乗り、身のしまり具合は比類のないものです。これをご当地独特の甘い味付けで処理するからたまりません。東京で金目鯛の煮付けといえば、切り身なんですが、当地では腹から開いたままのB4判ぐらいのやつを大きな平鍋で身のほうを下にして煮ます。魚料理屋で食べる場合は、こいつの姿を見ないうちに他の料理をやたらに注文しないことをお奨めします。メインディッシュは一皿を二人で食べてちょうど良い、ということになりかねないからです。