Archive for 2月, 2009

ITですすむ民主主義の成熟化

水曜日, 2月 18th, 2009

国民年金のデータベースが、ひどいことになっているようです。それらしい、と思われる誤りを訂正するために年金特別便とか言って何百万通ものはがきを郵送しています。はがきをもらって、社会保険事務所に出かけていって、漏れを見つけ、もらい損なった年金がすぐもらえるものと思った101歳の人が、9ヶ月待ってももらえないんだって。死んじゃうよって、このことですね。

 

しかし、年金関係は別格のケースで、電子政府と呼ばれる行政のIT化は、着々と進んでいるらしい。2月中ばが所得税申告の締め切りで、国税庁が盛んにウェブで申告することをPRしていました。やがてみんなの所得は、一人一個の納税番号でデータベース化され、脱税のうまみは無くなることでしょう。それを住民基本台帳ネットワークと関連付けることは容易にできるでしょうし、年金データベースともつながるでしょうね。

 

こういったことを行政サービスの効率化という側面から見ることもできますが、それは別の角度から見ると行政による住民管理の徹底ということになり、そこんところが気に入らない人がたくさんいるわけでしょう。別に頼んだわけでもないのに、行政が行政の都合で、住民のデータベース化をどんどん進めているように見えます。

 

それでは、個人の側から見て、政治、行政についての情報を探す、受け取る、あるいは政治や行政にたいして情報を発信することは十分にできているのでしょうか。中央官庁や地方自治体のホームページはかなり充実してきました。政治家も衆参議員は、ほとんどそれぞれのサイトを開いていて、そこに個人が書き込みをすることもできます。しかし、官庁や、内閣府が積極的に国民の声に耳を傾けようとしているふうには見えません。

 

Yahoo!には「みんなの政治、みんなの評価」というページがあって、政治の話題に関連のあるブログにつながったり、メンバーは議員にたいして投稿したり、投稿に対して投票したりできる仕組みになっています。このようなシステムを大新聞やテレビ局はどうして提供しないのだろう、と思ってしまいます。伝統的なワンウェイ情報システムを独占するビジネスモデルを持続したい、と考えて、個人の情報発信から逃げようとしても、時代がそれを許さないでしょう。

 

現状からもう少しすすんで、自宅のパソコンや携帯から国民投票や住民投票ができる、市長さんのリコールのための署名運動もできるようになるには、もう少し時間がかかるでしょう。国民・住民の側から要求しないと、こればかりは行政が提供してくれないでしょうから。それにしても、IT技術が直接民主主義的手法の普及を含め、民主主義の成熟化に大きな力を発揮するのは間違いなさそうです。

情報を取り出す

火曜日, 2月 17th, 2009

中川財務相の一連のニュースを、インターネットの動画配信で見ました。
かれこれ2年近く家にテレビをおいていませんが、最近では、ウェブで目にとまったニュースを、(著作権上はまだクリアされていない問題もあるのかもしれませんが)動画検動すると、ほとんどストレスなく閲覧したいものが見られるようになってきました。

テレビを置いていないというと、変わり者と思われるかも知れませんが、オットも私も小さい頃からテレビっ子でしたし、むしろテレビでも映画でも映像を見ることが大好きです。もちろん子どもも。何が違うかというと、パソコンを介して「情報を取り出している」という点だけです。
不便なこともたまにあります。一番は、リアルタイムでみたいスポーツ。オリンピックのときは、ワンセグ放送を利用したり、テレビのある場所を選んで生活していました(笑)。

現在4歳の娘も慣れっこで、保育園で話題のテレビ番組をHPや動画サイトでチェックして、パソコンのほか、アイフォンでも(私からみると器用に)勝手にブックマークして再生しているので、今のところ話題には乗り遅れていないようです。
最近では、再生後に表示されるリコメンド動画をたどって、7年前に流行した番組の大ファンになり、DVDをレンタルして見ているほどです。なんと、その情報が娘から保育園のお友達に逆流出するようで、いつの間にか友達もその番組ごっこを楽しんでいるとか。。。

彼女が大きくなる頃には、完璧なオンデマンド時代がくるのでしょうか?
それとも、まったく新しい放送時代になるのでしょうか?
アラフォー母さんにはまったく想像できない世界です。。。

キーボード、何を使っていますか?

月曜日, 2月 16th, 2009

私事で恐縮ですが。。。

長年自宅で愛用してきた、イタチョコシステムズ ラショウキーボード。

機械式のキーで、カチャカチャ感がたまりません。消音仕様となっていますが、かなり、うるさい。「私、すごい勢いで仕事してる!できるヤツ!」感がたっぷり。(deleteキーを打ってるだけですが。。。)

キートップには、何が書いてあるのかわからない、謎のイラスト。つっこみどころ満載のイケてるヤツです。

がっ、先週、Apple Storeに行き、見てしまいました。Apple Wireless Keyboard。あまりの美しさに、即買い。ついでに、Apple wireless Mighty Mouseも購入。

薄いので「キーの打ち心地がよくないかな」と思ったんですが、そんなことはなく快適に打てます。

何よりも机が広くなりました。机に空白があるなんて久しぶり。

ラショウちゃん、電池が切れたらよろしくね。

「今夜は焼肉」から旬なものを選んで食べる時代へ

日曜日, 2月 15th, 2009


Hiroo : JICA

Originally uploaded by hidelafoglia

20Kgの穀物があれば、48人の栄養を満たすことができます。
ところが、3Kgの食肉を作るためにつかったとしたら、12人分にしかなりません。
つまり、肉を極力食べないような生活が地球に優しいということです。

48人分の食肉を満たすためには80Kgの穀物が必要で、その分エネルギーも必要とします。肉中心の生活スタイルを過大にプロモーションして儲けいる人たちがいるのです。隷属させるとビジネス基盤は磐石になるのです。

日本の大豆の60%は米国から来ています。われわれは、味噌汁や納豆を食べるために米国に依存しているのです。
近い将来、味噌汁や納豆を食べることができなくなるでしょう。
そのときは食生活を変えましょうよ。「あるものを食べる」というのがもっとも基本的なスタイルだと思います。
by hdknr.com

本を購入

土曜日, 2月 14th, 2009

本日は hdknr さんと社内 Django 勉強会。じっくりやるとチュートリアルも難しいものですね。Python の基礎知識が不足しているので手元の本を読み直そうと思いました。

で、帰り道に書店に寄って本を購入。

子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)
阿部 彩
岩波書店
売り上げランキング: 47
おすすめ度の平均: 4.5

4 「少子化政策」の誤りを突く
4 日本は子どもを大切にする?
5 「貧困」を「子ども」中心の視点で論じた本

dankogai さんが「まさかここまでひどいとは – 書評 – 子どもの貧困」という記事で紹介していた新書。

本書「子どもの貧困」は、日本の子どもの貧困がいかにひどいかを、情ではなく理で説いた渾身の一冊。

とあるようにデータを示しながら日本の子どもの貧困について記述していきます。帰りの電車の中で読んでいたのでまだまだ序盤なのですが、今の自分では子どもは養えないなぁ、と思いながら読んでおります。「貧しくても明るい家庭」とは言いますが、それなりの経済力がないと明るい家庭にするには難しいですしね。私の場合は転職多くて無職期間が多いので、経済力がないわけですが(反省)。

入門Mercurial Linux/Windows対応
藤原 克則
秀和システム
売り上げランキング: 19972

こちらは技術書。バージョン管理システムの主流は CVS から Subversion に移行して、その次は? となったらこの Mercurial もその候補です(他は git とか)。Python で書かれているので OS プラットホームを選ばないところも素敵ですが、オフラインでもローカル環境でバージョン管理できるのもよいですね。ウェブ上のドキュメント眺めるのもよいのですが、なんだかんだで書籍を手元においておきたいと思いましたので購入しました。試しに登録している Bitbucket でも使えるので使い方覚えないといけませんし。

Django×Python
Django×Python

posted with amazlet at 09.02.14
露木 誠
技術評論社
売り上げランキング: 58972

最後のはこの記事を書いている時点では未発売の Django 本。このシリーズは薄くて版型も小さいので携行に便利。ということで期待しています。入門者向けらしいので私にはぴったりですね。

生活必需品

木曜日, 2月 12th, 2009

昨夜はサッカー日本代表対豪州戦 とTBSの「森のラブレター 」を行ったり来たりして見ていました。

サッカーも気になったのですが、森のラブレターが面白く途中からサッカーはほったらかしに。

倉本聰さんと国分太一の対談が面白かったです 

倉本聰さんが主催する富良野塾の塾生達は近くの農家で農作業をして生活しているそうです。

その塾生に「生活必需品を挙げよ」と質問したところ。

水  火  ナイフ  食べ物

の順で出てきたそうです。

いかに生きるか How To Survive 
納得です。
 

そして同じ質問を都会の若者に投げかけたところ

お金  携帯電話  テレビ  車

の順だったそうです。 

とても面白い結果でした。

 

あなたにとっての生活必需品は?

時間軸をもったグラフィック・デザイン

水曜日, 2月 11th, 2009

ビデオ画面がフリーズすることによって、一定の状況、感情などを表現することは、これまでも行われてきましたが、最近では、グラフィック・デザインの方に時間軸が加わり、動きや音がプラスされてきました。と、言うより、表現形態全般に多元化した、と言うべきなのでしょう。平面広告やポスターの絵柄や文字が動く、音が出る。これがデジタル・サイネージの世界です。デジタル技術で、平面デザインの表現は無限の広がりを獲得したと言えましょう。

 

クリックすると別の画面やサイトに移動する、というのも今ではウェブ上で当たり前のことになっていますが、新しい情報技術であることに違いはありません。そんなことは、当たり前です。そう、ウェブの世界ではね。デジタルの世界ではね。しかし、どうして、それがデジタル・テレビでは出来ないの?それは、それがテレビだからです。つまりテレビは前時代の遺物なのです。と、こうなりはしませんか、心配ですね。

 

ジョン・フォード監督は、活動写真と呼ばれた動画の世界にグラフィック・デザインの手法を取り入れました。例えば、駅馬車がかなたから疾駆してくる画面の地平線を、黄金分割の線に一致させることに、固執したといわれています。グラフィック・デザインの側から見れば、1939年に活動写真が使ったグラフィックのお返しを、今日デジタル技術でやりました、ということになるのでしょうか。

創るプロフェッショナル集団

火曜日, 2月 10th, 2009

先日、とある空間デザイン会社さんを訪問したときのこと。
いつもの会議室に入室しようとすると、すごい合唱が聞こえてきました。
「仰げば尊し」とかそいう類いの曲です。
普通の事務所から・・・大人の声で・・・。マジ熱唱・・・。

入室もできず凍りついていると、訪問予定の方が気づいてくれました^^;
なんと送別会の練習をしていたのだそうです。
9年間会社にいたデザイナーさんが会社を辞め、ニューヨークで勉強後
フリーになるそうで、その仲間を送り出すために、
「卒業式」をやるのだそうです。
その本人が外出中に、こっそりと(でも派手に)練習しているそうです。

卒業式は、男性は学ラン、女性はセーラー服に身をつつみ、
廃校になった小学校の体育館で行うという徹底ぶり。
理事長(社長)による卒業証書授与、校長(ボス)による送辞、
机や椅子を運びこんで、講師(社員)による特別授業もするそうです。
卒業する仲間の自分史(社会)など、扱うテーマは主役の卒業生。
そうそう、卒業アルバムも作ったそうです。
もちろん全社員十数名が全員参加。
・・・本人には知らされず、極秘で進められています。

実は、すごいエピソードは数々あり、新入社員歓迎のために
会社(新宿)から江ノ島まで歩いて朝日を一緒に見るイベントにはじまり、
忘年会や新年会も、そりゃもうすごいのです。
何がすごいって、内輪で盛り上がるためにかけるパワーがすごい。
だって普段から徹夜続きの仕事をかかえているような方々なのですから。

この卒業式準備のために、当然のように仕事が止まっているそうですが(笑)、
仕事と同様、手は抜かないところに、プロ魂?を感じずにはいられません。
もしかしたら、このような請負の仕事でない場での創作を繰り返すことで、
通常の仕事のときに、すごい結束力を発揮して想像力が働かせられるのかもしれません。
私も、いつもお客さんからの要望を感じ取ってもらい、それをデザインという形で
アウトプットをしてもらっています。
いつか近い未来、この面々と一緒に、「1から楽しい事を作りだす」
というのが、密かな夢だったりします。

とある会社にご興味のある方は、こちらへ。

2ちゃんねるは性善説

月曜日, 2月 9th, 2009

オットの会社に、ひろゆきさんが講演に来たそうです。ひろゆきさんは、2チャンネルの管理人。

なんとなくダークなイメージ(独断と偏見です)の2チャンネルですが、ひろゆきさんによると、性善説に立っているとのこと。招待制で「友だちの友だちはいい人」のmixiのほうが性悪説に立って作られている。そういわれると、その通り。人の善良さを肯定している2ちゃんねるのほうがイメージが悪いのはなぜでしょうか。

集合知とは、衆愚になることがある。集合知と衆愚はどこで切り分けられるのか。CGMは集合知になるのか。

くららネットで日々悩んでいる頭に新鮮です。

もっとくららネットを楽しまなくちゃ!!

自転者

日曜日, 2月 8th, 2009

自転者(じてんしゃ)とは他者との依存関係なしに回転している人のことを指す。愛称はリコ(利己)ちゃん。

思想的には天動説とも地動説とも相容れずあくまで宇宙は自分を中人に回っているとの立場に立つ。

自転車に乗っていることが多く、歩行者を蹴散らして回ることがおおい。赤坂では缶ビール片手でさらにベル鳴らす団塊世代の自転者に遭遇したことがある。また原宿近辺ではiPodなどのヘッドホンステレオをかけたまま自転車を飛ばす若者(別名:ヘッドホン害(Guy))も多く注意が必要。

仕事や取引関係でも「彼って自転しているね。」という人も多く、「巻き込まれたら、最後さ」とささやかれているので距離を保って付き合うべきである。

突然変異的に社会を変える自転者もまれに発生するが結果の良し悪しは歴史の判断である。