「アンダー・ザ・テーブル」から「オン・ザ・テーブル」へ

12月 20th, 2009

また政治のはなしです。こんどの政権交代がおきるまでは政策はほとんど「アンダー・ザ・テーブル」できめられていました。官僚依存ということばどおり、官僚と族(賊?)議員のあいだで国民の知らぬ間にものごとがきまり、次官会議でお役所間の調整がなされます。大きな政策課題では、お役所が指名する「学識経験者」による諮問委員会がつくられ、役所の意向に沿った答申がでてきます。政策案が閣議にだされたときは、閣僚は意見を述べずに黙ってハンコを押し「閣議決定」とする、というのが慣習化していました。国会での議事も決議も与党の執行するセレモニーにしかすぎない。つまり、ほとんどのものごとは官僚主導の水面下のネゴできまっていたのです。マスコミを含む皆がこれを民主主義と呼び習わしてきました。

 

新政権は「脱官僚依存」といっています。マニフェストに基づいて国民が選挙で選んだ国会議員が、それぞれ自分の意見をもって喧々諤々やりながら政策決定をする。それが国民の目に触れるわけですから、これまでとだいぶん様子がちがいます。これまで「アンダー・ザ・テーブル」で粛々と(国民の目からはそう見えた)やっていたことを「オン・ザ・テーブル」にさらけ出すことになります。マスコミは「閣内不一致」だの「決断力の欠如」だの、「もたついている」だのとさかんに批判していますが、そもそも政策決定の過程が国民の目に見えることは良いことじゃないか、と私は思うのです。

 

これまで、ものごとがみんなの目に触れないところで決まるので、マスコミはさかんに推測記事を書くのが慣わしでした。また、この隠匿体質の中で、マスコミはお役所や、政治家が一方的に発表することをそのまま記事にしてきたわけです。オン・ザ・テーブル方式に移行しても、この習慣からはなかなか抜け出せないようです。お上の配ってくれる資料をそっくり記事にする省エネ紙面づくりから、急には自分で取材して自分で考えて書く、手間ひまかかる方式には変われないのでしょう。しかし、それではマスコミも守旧派の政治家と同じ命運をたどらざるを得ないのではないでしょうか。

スロヴェニア・クロアチアに行ってきました

12月 9th, 2009

ちょっと前になりますが(10月上旬なので、かなり前です)夏期休暇でスロヴェニア・クロアチアに行ってきました。

クロアチアは1995年まで内戦が続き、ドブロブニクは1998年までは世界遺産の危機遺産リストに入っていました。今では復興されて、美しい町並みになっています。

ところどころ、内戦の爪痕は残っており、ドブロブニクのきれいなオレンジ色の屋根は、暗いオレンジの部分がもともとの色で、明るいオレンジの屋根は、戦後復旧された部分だそうです。

観光地を繋ぐ途中の道では、銃弾の跡が残る家や、廃墟になっている家が点在していました。

ザグレブ(クロアチアの首都)でも、中心部は広々としてきれいで、治安もよく 夜中でも歩けるほどでしたが、ちょっと外れると建物には銃弾の跡が残り、歩く人も少なく、歩くのが怖いくらいでした。

プリトヴィツェ国立公園を案内してくれたガイドさんが、南米系の人でした。ずいぶん遠くまで来て働いているな、と思ったら、ダンナさんがクロアチア人とのこと。内戦で避難した先で知り合い 結婚、内戦終結後 ダンナさんと一緒に戻ってきた、ということでした。こういうカップルはけっこう多いらしく、スプリットでのガイドさんも、外国の人でした。

オタマトーン

11月 11th, 2009

久々に物欲を刺激される商品に出会いました。

明和電機オタマトーン

子供のクリスマスプレゼントには、ちょっと厳しいですかね(笑)。
アマゾンで2940円だそうです。

Thinkpad X100e ??

11月 7th, 2009

リーク記事で噂の Thinkpad シリーズのネットブックが X100e だそうです。

Lenovo ThinkPad X100e netbook tipped for Jan 5th 2010 launch – SlashGear

スペックを拾ってみます。

  • CPU: AMD’s Athlon 1.6GHz Neo or Intel’s Centrino 2 ULV 1.4GHz processor
  • GPU: ATI Radeon HD3410 or GMA 4500MHD
  • Display: 12.1-inch WXGA 1280 x 800
  • HDD: SSD or HDD
  • Memory: 3GB

CPU を AMD にしたらネットブックじゃないのかな、と(UMPC ではある)。気になるのは重量だけど記述なし。1.4kg くらいだろうか。バッテリ容量と稼働時間がないのも飛ばし記事だから仕方ないかな。

Lenovo は Ipeapad というネットブックのラインもあるけど、出る前はトラックポイントつくのか期待していた覚えがあります。出てきたのはトラックポイントなしだったのでがっかりした思い出。今回 Thinkpad と銘打っているだけあってトラックポイントあり。しかもウルトラナビでパッド部分が他のネットブックより大きい。パッドが大きいということは体積も重量も増えるということだと思うので、他メーカーよりもデカイのでしょうね。デカイのだったら今使っている X200s で十分かなぁ、と思いつつも気になる製品。

写真見た限りでは白モデルであるのとキーボードが6段なのが納得行かず。もうちょいがんばって7段配列にしてほしかった。白だけじゃなく黒モデルもあることを願う。白い Thinkpad だと Thinkpad らしくない、という単純な理由。

政治が面白くなってきた

11月 4th, 2009

政権が民主党に代わってから2ヶ月。短期間でドラマチックに変革を印象づけたいという意図があるのでしょう。次々に繰り出す新政策の報道で、定番のニュースを含め、テレビの政治番組が面白くなってきました。まさに、あれよあれよと言う感じですね。

 

それにしても、政策の方向性を「コンクリートから人へ」と、分りやすくシンプルなメッセージに凝縮した情報技術は並みのものではありません。そして、首都圏の裏庭で、映像的にパンチのある八ッ場ダムを、これまでのコンクリート行政のシンボルとしてお騒がせの中心的なネタに仕立てたのは、異論もあるでしょうが、そこに専門家の参加する広報戦略の影を見るのは私だけではないでしょう。

 

小沢一郎という政治家は、自民党田中派の実力者だった約20年前から、国政選挙を小選挙区制にして、競争による政権交代が可能な二大政党制を確立することを目指し、あの手この手の策略を凝らしてきました。日本の政治の民主化には、この根幹システムの確立がどうしても必要だと考えたようで、この目的のためには政治グループの離合集散、主義主張の変更も平気で行なってきたように見えます。

 

しかし、剛腕と言われた小沢一郎にして、20年かかってもその志を遂げることが出来ず、その成功には小泉純一郎というもう一人の別の「壊し屋」を必要とした、というのが私の直近の歴史観です。

 

単一政党内における政権のたらい回し、つまり政権カルテル・システムは、政官業の強固なトライアングルとあいまって、まことに壊れにくい制度になっていたのです。このトライアングルは、本来はマスコミを加えて「スクエア」と言うべきでしょうが。

 

私の見るところ、政権交代で今起きていることは、自民党政権下で積もり積もった負の遺産、つまり悪しきシステムのリフォームです。政策立案に悩んでいる自民党に比べて、やるべきことは明瞭です。

 

政官業のトライアングル解体

政治システムの官僚依存脱却

官僚の天下りの根絶

各種特別会計の闇の解明

 

など、など、の議論が盛んですが、何としてもなさねばならないのは、政権交代可能な二大政党制の確立という大命題です。それさえうまく行けば、二大政党がお互いに競って無駄を排除し、国民の利益につながる政策を立案・実行してくれるものと考えてよいのではないでしょうか。自民党が盛んに言っている政権奪還も、奪還して再び政権たらい回しをしたいというのではなく、健全な二大政党の一方のパワーになることを目指していただきたいものです。

変化

10月 29th, 2009

アハムービーというのがあります。

notenさんの「ちっともわかりません」を見て下さい。

画像の一部が少しだけ変化して行きます。

簡単に発見できるものもありますが何度か見ないとわからない難しいものもあります。

画面全体を何気なく見たり、1ヶ所に山をかけてみたりして変化を探します。

間違いなく変化があるという問題なので集中していれば発見は出来るはずです。

 

変化しているとわかっているのは現実の社会も同じです。

確実に何かが変わっているのは認識しているはずです。

でも少しずつなので日常生活の中で気がつかない事が多くあります。

 

脳トレの場合には見つける事ができなくても見つけようとする事で脳には充分意味があるそうです。

しかし実際の変化している市場でビジネスをしている私達は必ず見つけてその変化に対応したビジネスをしていかないと未来がありません。

いかに変化を見つけ答えをもって提案をしないと単なる傍観者になってしまいます。

画像の中の二人には変化は見えないのです。

 

変化は目の前で起きているんだよ。

目をきっちり開けてそこをきちんと仕事にしようぜ。 

ちっともわかりません

10月 29th, 2009

アハムービーを yst さんから教えてもらいましたが、さっぱり分かりません。分かる方いらっしゃいます?

コストコ初体験

10月 26th, 2009
コストコ初体験

コストコ初体験

遅ればせながら、コストコ初体験してきました。

曇りの日曜日、お昼過ぎに行ったせいか、車で30分の距離を2時間かかって到着。明らかにコストコ渋滞。微動だにしない渋滞ぶりに、うんざりしつつも、その人気にテンションアップ。

入り口で巨大なカートを渡され、動く歩道へ。「斜面になっているけど、大丈夫?こんな巨大カート、支えきれないよ?」と思いきや、磁石で床にくっつくんですね。

噂通りに、大容量で低価格。単価で割ると安いけれど、複数or大容量で販売なので、一つの品物の売値が結構高い。感覚的には、1セット1000円〜。

賞味期限があるものは、消費できる自信がないため、パス。これは賞味期限がないわよ、という同行者の声を背中を押され、いろいろ購入。しめて15,000円なり。

家に帰ってきて、さて、どこに置こう?で気がつきました。これは、在庫を家で持つってことだわ、この場所代、どうしてくれる!?とりあえず、部屋の隅に置いてみましたが、これがしばらくあると思うと、ちょっと面倒。掃除機かける度に、あっちこっちと動かさなくちゃぁ。

小江戸

10月 21st, 2009

秋祭りの佐原を訪れました。古い懐かしい家並みを残し、川越、栃木と並んで関東の三大「小江戸」と呼ばれる街です。十数台の山車が出るお祭りは重要無形文化財に指定されているとか。多くの町内がそれぞれの山車を持ち、そのいずれもが独特の佐原囃子の笛・太鼓の曲を持っていて、それを奏でながら昔ながらの狭い街路を曳きまわるのです。

 

かろうじて町の縁辺にある駐車場に車を置いて、「さて、山車はどのあたりにいるだろうか」と、ぶらぶらしているうちに、法被・股引の祭衣装の中学生らしい一群と出会いました。生意気盛りの中学生に聞いてもどうせ教えてくれないだろうと思いながら聞いてみると、「ウン、この時間なら佐原信用金庫のあたりだよ」「いや、小野川沿いに待っているといいんじゃないか」と数人が寄ってきて、親しげに教えてくれるではありませんか。道で行き合った見知らぬ旅人に小学生が「お早うございます」とペコリとお辞儀をして挨拶するような田舎町の人情が好きですが、ここでもそんな気風や行儀が残っているな、と思いました。

 

10月11日の日曜日、祭りの最終日とあって、「今日は乱曳きだからね」と言うのですが、言葉から想像するような荒々しさはなく、各町内の山車が思い思いに勝手なコースを回るという意味らしい。むしろ哀調を帯びた佐原囃子で、みやびな感じの山車運行なのでした。

 

鹿島神宮と香取神宮に挟まれた土地柄ですから、山車の人形に神武天皇、ににぎのみこと、ヤマトタケルノ尊とあるのはなるほどと思えますが、武将の方は源頼朝、源義経、源為朝と、源氏ずくめ。川をへだてて常陸の国、平将門活躍の地に近いにもかかわらず、です。何か歴史的な因縁があるのかも知れません。山車もさることながら、古い町並み自体に魅力があるので、お祭りでなくても一度訪ねる価値があります。

先月葡萄狩りしてきました

10月 9th, 2009

先月の半ばの話ですが、以前の職場の先輩が I ターンで長野で農家になったので遊びに行ってきました。その時期は丁度葡萄の時期でした。

長野県生坂村というところで、ザ・田舎という感じの自然に囲まれた村でした。村の農業公社が I ターンを支援しているらしく(具体的なことは門外漢なので分かりませんが)先輩は昨年から農家への道へ進んだのでした。奥さんと小さなお子さん二人を連れての農家への転進です。思い切ったことができるなぁ、と決断力に頭が上がりません。

農家への転向は春に知り「では秋の収穫時期に伺います」と約束。口約束はイヤだなぁということでシルバーウィークの前の週に遅い夏休みを頂いて長野一人旅とあいなりました。以前から松本城とか上田城祉に行ってみたかったので長野行きの良い口実にもなりました。漠然とどこかに行きたいなぁと思うだけでは行動に出ない私なので、誰か人が絡まないと動くことは稀です。困ったものです。

最寄の駅が JR 明科駅。着いた時は若干晴れ間有りの曇り空。朝まで雨が降っていました。旅立つ前は雨の予報なんて全く無かったので先輩には雨男か? と聞かれた次第。

明科駅舎
明科駅舎 posted by (C)noten

農園前連れて行ってもらいジャージに着替えて葡萄狩り。村の中でも葡萄栽培を始めた頃の土地を借りているらしく、良い土地、良い土だそうです。写真にありますが「山清路巨峰」というブランドです。普段葡萄食べないので比較対象がないのですが甘くて美味しかったです。職場への贈り物用とは別にその場で食べました。葡萄の種や皮はそのまま土に還します。エコですね。

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090915_141242 posted by (C)noten
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090915_140629 posted by (C)noten

初めての葡萄栽培ということで今年は葡萄を包む紙やネットに手間をかけたようです。一つ一つに取り付けるのは勿論大変ですしコストがかかります。マイナスになるようだったら来年は手間を減らす方向のようです。

葡萄を頂いて奥さんとお子さんに挨拶をして日が暮れる前には生坂村を後にしました。自分で運転できれば比較的気楽に行くことができるのですが、ペーパーなのでそうも行かず。公共交通機関は都心以外では少ないので、そう簡単には訪問できませんね。

そろそろ葡萄の時期は終わりますが、先輩がやっている農園は「はるうた農園」です。がんばっていただきたいので支援になればと思いリンク貼り。