慣れ

2月 26th, 2009


地上7階

Originally uploaded by cteisyoku

先日久しぶりに都心まで行きました。
なんか妙に疲れました。

地中の満員の鉄の箱の中でじっと立っている時。
人混みの中でぶつからないように上手に歩いている時。
高いビルの間を皆と同じ速度で歩いている時。
周りの景色で現在地や進行方向をみようとしても太陽も山も見えない時
エレベーターに乗っている時。
首都高で地中に潜っている時。

数年前に高いなあと感じた場所でも今は見慣れた景色に。
順応するために麻痺していくのを感じます。

あんた、そんなことを言っていたら・・・・・・

でも、何が当たり前だったのか感じるようでいたいけどなあ。

連呼型選挙とマーケティングの類似性

2月 25th, 2009

むかし、と言っても1960年代ですが、テレビがようやく一人前の媒体として歩き始めたころ、5秒コマーシャルというのがありました。例えば三船敏郎がビタミン剤のビンを手にして「飲んでますか?」という。ただそれだけですが、「いそがしい毎日で、疲れる人は、私のようにXXXをのんで頑張りましょう。」といったメッセージが伝わる秀作もありました。

 

さすがに5秒コマーシャルは、あまりにもテレビのステーションブレークを混雑させる、というので廃止になりました。それでも、わが国の標準、15秒コマーシャルは、国際スタンダードの30秒と比較すれば格段に短い。やはり俳句のお国柄です。そればかりでなく、本質的にテレビコマーシャルが短時間で、好もしい感じなどの感情惹起や印象付けに強い力を発揮できることは、間違いないようです。それだけの目標に向かって集中し、割り切ったコマーシャルが多く見られます。片や諸外国では、事実についての認識を創り出そうとするコマーシャルが比較的多いように見られます。

 

コマーシャルや商品にたいする知名度や好感度をあげることで、商品の売り上げがアップする、という図式は世界中どこでもあることですが、特にわが国では顕著に見られる現象のようです。ブランド間に品質の差異がない商品カテゴリーでは、知名度が市場シェアに影響することが多く、15秒テレビCM依存型マーケティングが支配してきました。

 

このことは、政治の世界に当てはめてみると、類似性があることがわかります。つまり、わが国の選挙は連呼型の選挙運動がいまだに主流をなしています。政策そっちのけで、知名度だけで選挙戦が戦われることが如何に多いか。しかし、この世界でも数年前から「マニフェスト」ということがうるさく言われるようになり、だんだんと政策論争による選挙へと移行しようとしています。「顔見知り主義」とでもいうべき日本的、いや、アジア的現実から次第に脱却するのでしょうか。選挙戦で連呼を禁止すれば、この動きは早まるでしょう。

 

ビジネス、あるいは広告の世界でも同じことが起きるのでしょうか。15秒テレビコマーシャルという、いわば連呼型の兵器が力を失い、ウェブ広告が取ってかわらざるを得なくなれば、結果として別の形のマーケティングが模索されるかも知れません。かといって、低関心商品のマーケティングが製品特徴認識型に移行するわけではないでしょうから、さあ、どうすれば良いのでしょうねえ。

コルテオ、やっぱりすごい。

2月 24th, 2009

先週、世界最高のエンターテイメント集団と呼び声も高いシルク・ドゥ・ソレイユの「コルテオ」東京公演を見に行ってきました。かれこれ10年近く前、シルク・ドゥ・ソレイユを見ましたが、そのときとは何もかもが進化していて、特に大舞台のスケール感には驚かされました。会場をふたつに分断する大きな天蓋のようなカーテン、回転する舞台、舞台からテントのてっぺんまで、客席にもキャストがやってきてパフォーマンスが繰り広げられるのが見事でした。また、衣装やメイクの素晴らしさもさることながら、生歌、生演奏なので、臨場感があり、コルテオ独特の世界観により一層引き込まれていきました。見る場所によって見え方が違うと思われるので、また行きたくなってしまいそうです。

 

実は、この公演のチケットを保育園ママ友に譲ってもらった(ペア招待のため、子どもが2人いる友人は参加不能だったのです)のですが、よくよく見るとユニクロタイアップの顧客招待イベントでした。招待チケットには、「カラフルな服装でお越しください」という緩やかなドレスコードがあり、会場では来場者全員に18色のカラフルなストールが1枚づつ配布され、それを身に着けるという面白い企画もありました。会場全員が同じストールなので、なんとなくの一体感^^シルクかなと思いきや、静電気がすごいところがユニクロならではでしょうか。大人にはそこそこいい感じなのですが、時間がたつにつれ、拍手をするたびに、娘の髪が逆立っていきました^^;

 

ダイハツプリゼンツ ユニクロミーツコルテオ。

ラッキーにもこの派手ばでしいゴージャスな舞台を東京で見られるのは、軽自動車の売れ行き好調の車メーカーと、一夜でしたが、高品質を市場最低価格で売っている洋服屋さんのおかげ。まさに100年に1度の不況時代を映す鏡といえそうです。

スポンサーさんの意図をくんで、こうしてブログ化してみました^^

 

弊社からもほど近い、原宿ビックトップ。

弊社での打ち合わせ帰りにでも、立ち寄ってみてはいかがですか?

弊社経由でない場合、タクシーをご利用の際は、「代々木公園の前のでっかいテントのところまで」と言ってみてください。私はそれでたどりつけましたヨ。

エコカイロ

2月 23rd, 2009

オットがエコカイロなるものをもらってきました。

中に入っている金属片をカチッと押し曲げて刺激を与えると、すぐに結晶化が始まり、発熱します。40度程度、と説明書には書いてありますが、かなり温かい。
熱湯で5分〜10分加熱すると、固体が液体になり、再利用可能になります。
結晶化はあっという間に進行するので、あとは冷めていくだけ。1時間くらいはあたたかそうです。
さて、いつ使ったらいいのか。。。ゴルフに使うには温かい時間が短いし、通勤で使うと、行きで使いきる。
科学の実験っぽくって、理系心をくすぐられます。5分〜10分も茹でなくていけないのは、エコなのか!?と疑問噴出です。
原理を知りたい方はこちらをどうぞ→何度でも使えるカイロの原理

春の気配

2月 22nd, 2009


Omotesando : Aoyama 3 Chome Cross Rd.

Originally uploaded by hidelafoglia

先週から花粉がひどくなってきました。
マスクなしでは生きていけません。
雨の日は嫌いなのですが、こんな時期は一日中雨でもかまわないともおもいます。
by hdknr.com

Twitter クライアントの話

2月 21st, 2009

web からつぶやいたりフォロワーの呟きを見ることも可能ですが、あったら便利な Twitter クライアント。常駐して発言があったらポップアップしてくれるので発言を眺めるだけでもブラウザを立ち上げなくて済みます。返信するのも右クリックメニューからでもできますので、タイプミスすることも少なくなるでしょう。フィルター機能があるクライアントならフォロワーが増えて発言を見逃す可能性も減りますね。

ちょうど TechCrunch でクライアントのランキングをやってました(
Twitterクライアント、トップ21(TwitStatによる)、 Twitterアプリケーション、トップ21(Competeによる))。私は TwitTween を使っています(使っているPCによって異なる)。Windows だとクライアントがたくさんあるのでいろいろ試して自分に合うものを使えばいいかな、と思います。

Mac は持っていないので分かりませんが、Linux では何にしようか迷っています。Python + Qt の Twitturn をとりあえずインストールして特に不満もないのですが、.Net(C#)の MetaTweet が気になります。

統一的な利用
MetaTweet は、複数サービス、複数アカウントを統一的に扱います。これはつまり、複数サービスの発言を一纏めにして扱ったり、マルチポストを可能にするということです。MetaTweet は、bot 化しつつあるユーザの機能要求に応えます。

おお、なんか凄そうですね。ただまだバイナリで配布されていないので、ソースコードを落としてローカルでビルドする必要があります。Linux 上では .NetFramework は Mono でやりますよね、ということで Debian Lenny に mono 1.9.1 をインストールして monodevelop(IDE) でビルドしたけどエラー多発。メッセージ読んでも門外漢なのでさっぱり。mono は現在 2.2 がリリースされていますが、debian パッケージは sid ですら追いついてない状態。mono プロジェクトは novell が関わっているなぁ、と思い出したので「だったら openSUSE だよね」ということで使わなくなっている Thinkpad に openSUSE インストールして mono も最新版に。しかし 「Mono.Data.Sqlite(C# では System.Data.SQLite) がないよ」と言われてビルド失敗。 Mono.Data.Sqlite.dll はあるんですけどね。ここで立ち往生してしまったので諦めました。Linux では Twitturn を使います。

最近思うこと

2月 20th, 2009

営業はオモシロ、ムズカシイ、ということ。

お客様の気持ちをうまく聞き出せたり、カタチにできたり。とてもオモシロイと思う瞬間。

ムズカシイ。聞いたことをなかなか理解できなかったり、タイミングを、信用を、失ったり。

聞き上手になりたい。もっといい仕事をしたい。

どうすればオモシロ、ムズカシイ営業を攻略できるのか?

BOSSの広告勉強会でも、頭に浮かぶのは営業のこと。

広告も営業もコミュニケーションする、ということで言えば一緒。

人とコミュニケートして仕事が楽しく、人生が輝きだしたらとても素敵だと思う。

そんな風に仕事がしたい。

東京タワー

2月 19th, 2009



東京タワー

Originally uploaded by cteisyoku

事務所から東京タワーがわずかに見えます。

あそこの先っぽからの電波に乗ってどれほどの情報が流れたのか想像もつきません。
高度成長の象徴だったのは間違いありません。
まあ充分に元はとったんでしょうね。

都内では高層建築の規制緩和で10年前70棟ほどだった超高層ビルが現在は230棟以上となりまだまだ増え続けている。
どんどん陰が薄くなる東京タワー。
同じ年なのでちょっと寂しい気持ち。

ほぼ役目を終える東京タワーに変わって地上デジタル放送用に2011年に完成する東京スカイツリーは高さ610mだ。
高層ビルのはるか上からテレビ電波を関東平野に送るわけだ。
bossの投稿によるテレビに衰退とインターネットが加速しながら発展している中ではたして元は取れるのだろうか?

そこら辺はしっかりと考えられているのか東京スカイツリーには32階のオフィス棟の不動産収入と観光収入も計算に入っているとの事。
はたしてそううまくいくのかなあ?

ITですすむ民主主義の成熟化

2月 18th, 2009

国民年金のデータベースが、ひどいことになっているようです。それらしい、と思われる誤りを訂正するために年金特別便とか言って何百万通ものはがきを郵送しています。はがきをもらって、社会保険事務所に出かけていって、漏れを見つけ、もらい損なった年金がすぐもらえるものと思った101歳の人が、9ヶ月待ってももらえないんだって。死んじゃうよって、このことですね。

 

しかし、年金関係は別格のケースで、電子政府と呼ばれる行政のIT化は、着々と進んでいるらしい。2月中ばが所得税申告の締め切りで、国税庁が盛んにウェブで申告することをPRしていました。やがてみんなの所得は、一人一個の納税番号でデータベース化され、脱税のうまみは無くなることでしょう。それを住民基本台帳ネットワークと関連付けることは容易にできるでしょうし、年金データベースともつながるでしょうね。

 

こういったことを行政サービスの効率化という側面から見ることもできますが、それは別の角度から見ると行政による住民管理の徹底ということになり、そこんところが気に入らない人がたくさんいるわけでしょう。別に頼んだわけでもないのに、行政が行政の都合で、住民のデータベース化をどんどん進めているように見えます。

 

それでは、個人の側から見て、政治、行政についての情報を探す、受け取る、あるいは政治や行政にたいして情報を発信することは十分にできているのでしょうか。中央官庁や地方自治体のホームページはかなり充実してきました。政治家も衆参議員は、ほとんどそれぞれのサイトを開いていて、そこに個人が書き込みをすることもできます。しかし、官庁や、内閣府が積極的に国民の声に耳を傾けようとしているふうには見えません。

 

Yahoo!には「みんなの政治、みんなの評価」というページがあって、政治の話題に関連のあるブログにつながったり、メンバーは議員にたいして投稿したり、投稿に対して投票したりできる仕組みになっています。このようなシステムを大新聞やテレビ局はどうして提供しないのだろう、と思ってしまいます。伝統的なワンウェイ情報システムを独占するビジネスモデルを持続したい、と考えて、個人の情報発信から逃げようとしても、時代がそれを許さないでしょう。

 

現状からもう少しすすんで、自宅のパソコンや携帯から国民投票や住民投票ができる、市長さんのリコールのための署名運動もできるようになるには、もう少し時間がかかるでしょう。国民・住民の側から要求しないと、こればかりは行政が提供してくれないでしょうから。それにしても、IT技術が直接民主主義的手法の普及を含め、民主主義の成熟化に大きな力を発揮するのは間違いなさそうです。

情報を取り出す

2月 17th, 2009

中川財務相の一連のニュースを、インターネットの動画配信で見ました。
かれこれ2年近く家にテレビをおいていませんが、最近では、ウェブで目にとまったニュースを、(著作権上はまだクリアされていない問題もあるのかもしれませんが)動画検動すると、ほとんどストレスなく閲覧したいものが見られるようになってきました。

テレビを置いていないというと、変わり者と思われるかも知れませんが、オットも私も小さい頃からテレビっ子でしたし、むしろテレビでも映画でも映像を見ることが大好きです。もちろん子どもも。何が違うかというと、パソコンを介して「情報を取り出している」という点だけです。
不便なこともたまにあります。一番は、リアルタイムでみたいスポーツ。オリンピックのときは、ワンセグ放送を利用したり、テレビのある場所を選んで生活していました(笑)。

現在4歳の娘も慣れっこで、保育園で話題のテレビ番組をHPや動画サイトでチェックして、パソコンのほか、アイフォンでも(私からみると器用に)勝手にブックマークして再生しているので、今のところ話題には乗り遅れていないようです。
最近では、再生後に表示されるリコメンド動画をたどって、7年前に流行した番組の大ファンになり、DVDをレンタルして見ているほどです。なんと、その情報が娘から保育園のお友達に逆流出するようで、いつの間にか友達もその番組ごっこを楽しんでいるとか。。。

彼女が大きくなる頃には、完璧なオンデマンド時代がくるのでしょうか?
それとも、まったく新しい放送時代になるのでしょうか?
アラフォー母さんにはまったく想像できない世界です。。。